ネットで見つけた子育て中のお母さんの投稿「落ち着きがない我が子にハーネスを着けて外出中、見知らぬ青年に『子供と手をつなげば良いじゃないですか。可哀想だと思わないんですか⁈』と咎められた。自分は、ハーネスは子供を守る物と考えて使用しているのに、何かモヤモヤ」をきっかけに、元養護教諭で子育てに造詣が深いMakiさんと“正しいことってなに?”をテーマに話をしてみました。 投稿に登場する青年は純粋に“子供が可哀想だ”と思い、相当勇気を出して声がけをしたのでしょう。ちっとも悪くない。一方で“子供を守る物”としてハーネス(正規品として可愛い商品になっています)を使用しているお母さんもちっとも悪くない。私の子供も相当落ち着きがなかったので、気持ちはすごくよく分かります。誰も悪くないし、皆正しい。 Makiさん「私もね、若い頃はよく腹をたてて『ねえ、私間違ってないよね⁈』と言っていたの。すると母はね『正義は人をジャッジするもではないの。正しいことは人をすごく傷つけるものだから、言葉にするときは相当気をつけなさい』って。それでさ、子育てが全てではないけれど、少なくとも子供を育ててみると“世の中理屈じゃないなぁ”ってことが実感としてよく分かるよね」 おお!哲学者のような素晴らしいお母様! 世の中は“正しい”情報に満ち溢れています。裁判所ならともかく、日々を生きて行く中では、それはもろ刃の刃でもあることにどれだけの人が気づいているでしょうか。人を傷つけずひいては自分も楽に生きるには、少しでも多くの体験を積み常に柔軟な聞く耳を持つ以外にないわと、この頃強く思うのです。 Makiさんは続けます「子育てに限らず、“べき”は“べき”。その通りやるのは難しい…だって人間なんだから。ただね、本来のことを知っていると、できなくても正道に戻ることはできるからね」なるほど。 正しいと分かっちゃいるのになかなか出来ない、それが・・・“人間”なんだ。と“あいだみつを”も言いたかったのね。 [2021.10 OHTAKA] コメントの受け付けは終了しました。
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