理想的な組織って何だろうと考えることがあります。
強烈なリーダーが居る組織が安心できる人、横並び関係が居心地の良い人、そもそも組織が嫌いな一匹狼と、人によって違うことでしょう。 私が尊敬する哲学者、鷲田清一氏はその著書の中で「日々それぞれの持ち場でおのれの務めを果たしながら、公共的な課題が持ち上がれば、誰もがときにリーダーに推され、ときにメンバーの一員、そうワン・オブ・ゼムになって行動する、そういう主役交代のすぐにできる、しなりのある集団」が理想的な組織のあり方であり「公共的な事柄に関して、観客になるのではなくみずから問題解決のためのネットワークを編んでゆく能力、それが、見落としがないかケアしつつ付き従ってゆく」“フォロワーシップ”が、成熟した「市民性」(シティズンシップ)の前提となると述べています。 鷲田氏のは、国の行政とそれに関わるべき国民があまりに“観客”になっていないかという論点での記述ですが、小さな組織にもこれは当てはまると思うのです。 そういう意味でJinzai-Japanは理想に近いかも・・と勝手に悦に入っているわけですが、メンバーはそれぞれ一人で何かをしている人、できる力を持っている人達です。でもちょっと大きいことをしようという時「これってどう思う?」と“課題”を持ち出し、一人二人とはまってきて、課題を出した人を中心に事業が出来上がって行く仕組み。まさに誰もがリーダーになり得て、誰もがワン・オブ・ゼムになれる集団。ね、魅力的でしょう? 何か面白いことをたくらんでいる人、いつでもwelcome! [2020.12.1 Ohtaka] 引用参考文献:鷲田清一「フォロワーシップについて」『パラレルな知性』 晶文社2013.10 126P |
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6月 2024
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