人間は“忘れる生き物”です。迷惑をかけたり失敗したり、明日テストなのに…と落ち込むことは多々ありますが、救われることもあります。嫌なこと、悲しいことを和らげてくれるし、怒りを抑えてくれる効果だってあります。 そもそもなんで忘れるんでしょうか。 脳科学的には、大切な記憶を効率的に引き出すことができるように“海馬”が判断して重要でない情報を整理するためと説明されています。 一方で心理学では多くの学者が研究をしているようで、古い記憶と新しい記憶が干渉し合うことでおこるという「干渉説」、時間の経過による忘却とする「減衰説」、自己防衛機能のひとつであるとする「抑圧説」、思い出す手がかりがないからとする「検索失敗説」など色々あるようです。 ところで、記憶の癖にもいろいろあって、単語や数字など単発的なものを記憶しやすい人、文章やセリフなど長い言葉の連なりの方が記憶しやすい人に分かれるようです。私は後者で、学生時代は落研で落語を覚えるのにさほど苦労はしませんでしたが、英単語を覚えるのには四苦八苦しました。映画やドラマのセリフも1回見ただけですぐ覚えるのに、電話番号や人の名前は全然入ってこなくて、今でも苦労しています。 NPOのチャレンジチーム活動では、高校生たちが“青森の魅力発信”をテーマにチームで動画を作るというミッションを遂行しながら、スティーヴン・R・コヴィーの7つの習慣について学んでいます。彼らはおそらく講義の内容は細かく覚えていないでしょう。でも1年かけて、チームで苦労しながら楽しみながら行ったことは経験値として残るはずです。 “肌で感じて感覚として記憶に残す”。私はこれが本来の“学び”というものではないかと思うのです。 さてこのブログ「毎月1日に更新しよう」と決めて、理事長と私が交互にアップするのを守ってきたんですが、今日雪かきをしていて突然思い出しました。 「あ、今月忘れてた」 ということで、今回は長いながい言い訳でした。 [2022.2.3 節分 Y.Ohtaka] |
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9月 2024
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