学生団体レスタが、内閣府の主催する「未来をつくる若者・オブ・ザ・イヤー」の内閣総理大臣賞をいただきました。設立10周年という節目の年にこのような賞をいただき、顧問としては大変嬉しく思うのですが、当の本人たちは「えっ!どうして私たちが?」というのが実感のようです。 確かに、レスタの活動は決して華々しいものではありません。子どもたちと一緒に勉強したり、料理をしたり、絵本を作ったり、工作をしたり、雪遊びをしたり…ごく日常的でありふれたものです。ですから、自分たちでは「たいしたこと」をやっているという意識はないようです。 しかし、彼らはレスタの根幹をよく理解し、「異年齢交流を通して互いに成長する」という目的を見失わずに活動しています。私流にいえば「昭和の空地」、彼ら流に言えば「ドラえもんの空地」が持っていた教育力を現代に蘇らせる…それがレスタの使命だということをよくわかっています。大きな使命ですが彼らに気負いはありません。自分たちも楽しみながら子どもたちと向き合っています。それを10年間続けてきたということで、それ以上でもそれ以下でもありません。 気負わないこと…それが良いのかもしれません。大人の活動は力が入りすぎますが、高校生や大学生という若者たちはそれを自然体でやってしまいます。子どもたちの大好きな食べ物の中にしっかり栄養を加えてある…それがレスタの真骨頂なのでしょう。 ご尽力いただきました、青森市教育委員会、青森県青少年・男女共同参画課、内閣府の皆様に心から感謝申し上げます。コロナのために思うように活動できなかった2年間を乗り越えて、新拠点「れたすハウス」の開設、企画の再開、寺子屋の定期化、ワールドカフェのリアル開催など、2022年はレスタにとって復活の年でもありました。今回の受賞を励みとしながらも、これからも気負わずに楽しみながら、社会にとって大切な活動を続けていってくれるものと思います。 [2022.1.20 坂本 徹] ※写真は百人一首かるたに興ずるレスタメンバー。子どもたちとの前に自分たちがやってみるのがレスタ流です。 コメントの受け付けは終了しました。
|
アーカイブ
9月 2024
|