私は本当に運動をしない。日常生活や仕事で必要であれば動く方ではありますが、運動をする目的で体を動かすなんてあり得ない!家から500mもないスーパーまで、当然のように車で行く人です。
それが1年ほど前、何を思ったか(きっかけは自分でも思い出せない)5キロ離れた事務所まで歩いてみることにしたのです。 最初は自転車通勤を試みましたが、雨が降ればとても不快、ちょっとした坂道やでこぼこが意外とストレスで、1ヶ月程で止めてしまいました。そして試しに歩いてみたら、鳥の声、家々の花、風の香りに心癒され、発見がそこら中に転がっているし、雨が降っても意外に自転車よりは不快感がないことに気がつきました。週2回程度のペースですが、この徒歩通勤は続きました。 そのうち誘われて走ってみることになりました。ある程度歩ける自信がついていたので、こんな誘いにも乗る気になったのでしょうか。いやいや、私どうしちゃったんだろう。 走ってみるとやっぱりツラかった!ただ、ツラいけれどなんか気持ちいい。何!?この爽快感、達成感!たった300mなのに。 走る距離は少しずつ増えていき、今では週2〜3回、最低5キロずつは走れるようになりました。走らなかった頃はランニングする人がなぜ走るのか理解できなかったけれど、そして今も分からないままだけれど、ただ駆り立てられるような気持ちに後押しされて走っています。天候の良い日には、走りそびれると何か損した気分になるなんて、こんな私を1年前に想像したかしら。 幾つになっても、出来なかったことが出来るようになると無条件に嬉しいものです。ただびっくりしたのは、この程度走れるようになったくらいでものすごく自信がついたこと。この自信は、自己肯定感とか社会的な自信とは明らかに違った自信。いわば生物学的な、“生き抜いていける自信”とでも言いましょうか。体力的に自分の限界を知っていることが、これほどの“自信”に繋がるとは・・・思ってもみませんでした。 今の私、山で置き去りにされても動揺しないかも。 [Y.Ohtaka 2021.6.1] コメントの受け付けは終了しました。
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