青森の春は一気にやってきます。つい先日まで雪に悩まされていたのが噓のように、あちらこちらから花の便りが届きます。福寿草、水仙、水芭蕉、カタクリ、椿、りんご、ツツジ、菜の花と続きます。そして、何といっても桜!ですね。鮮やかな彩で春の喜びを運んできます。日本各地に桜まつりはありますが、青森ほどに盛り上がるところを知りません。春を待ちわびた人々と満開の桜の競演は爆発的です。(残念ながらコロナの影響で今年も小爆発ですが)
日陰に残っていた雪がようやく消えて、我が家の庭にも遅い春が訪れました。元々の地目が「山林」であった所で、様々な植物が自生しています。フキ、ゼンマイ、ノビル、ヤマウド、ヨモギ、キイチゴ、カッコナ、アサツキ、ニラ、ギョウジャニンニク。他にも、種が溢れるなどして野生化した、シソ、ミツバ、イチゴ、ミョウガ、キクイモ、ヤグラネギなどが芽を出し始めました。 桜のような華やかさはありませんが、雑草と競うように成長する姿は実にエネルギッシュです。水やりはしないし耕しもしません。肥料を施すこともなく放っておいても、春になると当たり前のように芽を出します。そんな野生児たちに、ことさら力強いパワーを感じるのは、私に命を与えてくれる「食べられる野草」だからでしょうか。 単に食いしん坊だからなのかもしれません。でも、丹精込めて育てられる畑の野菜と違って、雑草と同じように勝手に育ち、命を繋ぎ、命を与える。こんな生き方もいいな…ふと、そう思いました。 [2021.5.1 坂本 徹] コメントの受け付けは終了しました。
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