9月14〜16日にかけて、新郷村石ケ守にあるログハウスでキャンプを行いました。私たちとしては初の小学生を対象とした事業です。 キャンプの目的は、自然に親しむというのがメインではなく、自然の中で圧倒的に不便!(水もガスも電気もない)という環境を“ツール”として使った、他人との共同生活の中で自己を見つめひいては自己肯定感を上げるという、アドラー的教育法が隠されています。 ですから、スタッフ(大人)は、ほぼ口出ししません。スケジュールも一応ありますが、それをこなすかどうかは子供次第。喧嘩が勃発しても仲裁はしない。全ては子供に委ねられます。 これは大人にとっても修行です。 頭では理解していったハズなのですが、「次はこれやるから、はい!遊ぶのやめて」とか「さあさあ、もう遅いから寝なさい!」とか、ついつい言いたくなってしまうんです。でもそれって結局大人が管理しやすいからなんだなというのを改めて実感しました。 はじめのうちは、必ずしもスケジュールをこなしきれなくてもいいし、うるさく注意しなくて良いんだというのが楽で、ただじっと見守っていましたが、だんだんと日を追うにつれ言いたくなってくるんですよ。「さあ、もう次やるよ!」とかね。 子供は自由で独創的す。ひとつの遊びに熱中すればいつまでもやっています。食事もそっちのけで。それを続けさせるのは良いことだとは冷静には理解していますが、実地で、しかも複数人数の子供を預かるキャンプで実行するのに忍耐力の要ること! しかも口も手も出さないということは、それ以上にしっかり見守っていなければいけないということです。ものすごく神経を使いました。 それでも振り返ってみれば、ほぼ予定通りスケジュールはこなしたし(あくまで本人たちの意向で)、子供たちからの発想でより楽しくなったイベントもありました。小競り合いもあったし元気が無くなった時もありましたが、大きな喧嘩や怪我もなく、トータルで子供も大人も楽しめたキャンプだったと思います。 子供たちが何を持って帰ったかは分かりませんが、ひとつの経験値として彼らの中に残っていくことを願っています。 [2024.9 Y.Ohtaka] |
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9月 2024
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