12月24日の正午から12月25日の正午まで、毎年恒例のRABラジオチャリティ・ミュージックソンが開催されます。今年で45回となるこの催しでは、目の不自由な方が安心して街を歩くことができるよう、県内で75基目の「音の出る信号機」を設置するための募金を行なっています。これまでに2億2940万1903円の募金が集まり、県内の「音の出る信号機」のおよそ4割がミュージックソンの募金で設置されているといいます。 今年のテーマは「今、考えるべきこと」。毎日の生活の中で見えているのもの、聞こえてくるもの。特に気に気に留めないものが沢山あります。例えば音の出る信号機。 国道4号線や7号線などの大きな交差点に立つと、「カッコー、カッコー」や「ピヨ、ピヨピヨ」という音が聞こえてきますが、その違いを知っていましたか。交通量が多い幅の広い道路は「カッコー」、交通量の少ない幅の狭い道路は「ピヨピヨ」の音で、目の不自由な人に渡るタイミングを知らせているのです。 カッコー、カッコー・・・そう聞こえますよね。でも実際は、こちら側で「カッコー」、あちら側「カカコー」なのです。気づいていましたか。ピヨ、ピヨピヨも同じです。こちら側で「ピヨ」、あちら側で「ピヨピヨ」。 交差点を渡るとき、私たちの多くは目からの情報によってどっちの方向に歩いているのかを把握できています。それが困難な目の不自由な方に、「カッコー、カカコー」と「ピヨ、ピヨピヨ」は道路を横断する際の方向を伝えているのです。そんな大事な役割の音の出る信号機ですが、夜間時は音が止められているのです。知っていましたか。 知らないことが多すぎます。もっと知らなければならないと思うのです。そして、考えなければ…。 障害はどこにあるのでしょうか。目の不自由な人は「目」に障害がある。耳の不自由な人は「目」に障害がある。足の不自由な人は「足」に障害がある。 私は、間違っていると思います。全ての人が不自由なく暮らすことの出来る社会でないのであれば、「社会」に障害があると考えるのが正しいと思います。 私たちにできることは何か、すべきことは何か。考えるべきときだと思います。 〜レスタ・ワールドカフェ2024における講話より〜 [2024.12.15 坂本 徹] コメントの受け付けは終了しました。
|
アーカイブ
12月 2024
|