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今年の夏は、東北にとっては異常な暑さです。年々暑さが増して来ているとは感じていましたが、北海道で38度以上を記録したり、この青森でも沖縄より気温の高い日があるなど、異常としか言いようがありません。 気候には地域差があります。気温もそうですが、湿度はだいぶ違います。青森に来た頃、梅雨時期の雨の少なさと湿度の低さに感動しました。故に通常“梅雨期”と呼ばれる6〜7月の青森は、抜ける様な青空の日が多く本当に爽やか!こちらに来てから、1年で一番好きな季節になりました。 冬は大雪で、暖かい沖縄はいいなぁなどと思いますが、あちらはあちらで台風の被害がすごい。この時期「台風◯号が発生しました」と、連日のように沖縄の街が映し出され、道行く人の傘が強風に煽られて“おちょぼ”になる映像をよく見ます。 ふと「こんな強風でも傘をさすんだ」と不謹慎なことを考えてしまう私。 青森の人は(他の東北人は知りませんが)余程の大雨でない限り傘をさしません。恐らく、雪の中を歩く時には傘をささない(湿気のない雪質ですから)のと、車で移動することが多いせいでしょうか。青森に沖縄級の台風が来たら、傘をさすかなぁ。大雨だし、さすかも。でもすぐおちょぼになってしまうから、もう濡れながら行くかも。 かくいう私は関東地方からの移住者なので、初めのうちは傘をささない青森県民に驚き、そのうち馴染んでいきました。こちらに来て30年、ほとんど傘を開いたことがありません。その感覚で千葉の姉のところに行った時、雨の中ちょっとだからと傘をささずに走ったら「信じられない!傘さしなさいよ」「あら、青森ではいつもこんなものよ」「…ここは関東なのよ」と呆れられてしまいました。 傘ってすごい発明だと思います。あんなに単純構造のものが、濡れずに私を守ってくれる。足元は濡れるけれどね、足は長靴の管轄ですからね。 そして長いことその形態がほぼ変わっていないのがすごい。 もとは日傘専用で、のちに開閉式になったりなどの変遷はあるようですが、日本においては、今でも馴染みのある和傘の登場が平安時代と言いますから、それが令和時代に到るまで形が変わっていないということは、これがほぼ完成形ということでしょうか。 傘の形と用途が変わらないためか誰もがイメージしやすく、そのため傘にまつわることわざや熟語が沢山あります。 分かりやすいものだと「相合傘」「傘持ち」「傘下に入る」「降らぬ先の傘」「傘と提灯は戻らぬつもりで貸せ」。 傘は“守ってくれるもの”のイメージですね。一方で「戻らぬつもりで貸せ」と言うように、「降らぬ先」から用意するほど頼りにしているのに、一旦雨の気配が遠のくと、忘れ去られてしまうくらい目立たぬ存在になってしまうのです。 それでも傘は文句を言わず、強い日差しや再び雨が降れば黙って私たちを守ってくれる。徳の高い、傘のような人になれたらいいなぁ。 [2025.07 Y.O.] コメントの受け付けは終了しました。
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12月 2025
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